枕石漱流

清流のフォト√81(俳句)

はじめに

50歳のときにデジカメを購入し、撮影した写真で俳句を詠み、フォト俳句を作る趣味を持つようになりました。
81で俳句と読ませます(√81=9ですね)。このページには81句まで載せるつもりです。

楽しんで見て頂ければ幸いです。
画像をクリックすると拡大されます。 

福寿草

福寿草 千万の神 宿りけり

立春

立春や 陽射しに力 もどりけり

紅梅

下鴨の 紅梅匂ふ 古都の風

蕗の薹

蕗の薹 もぐらも咬んで 顔しかめ

古城

春来り 心躍らす 古城かな

子羊

子羊や 青天に春風をはむ

さくら

天穹を 競う紅白 さくらかな

ひとひらの 桜浮かべて 時流る

芝ざくら

とりどりに 咲き乱れてや 芝ざくら

小町藤

恋に会ひ 恋と別れし 小町藤

岩木山

残雪や りんご育む 岩木山

桜鱒

温暖化 養殖してよ 桜鱒

ぼたん園

ぼたん園 かわずや鳥も 四重奏

すずめばち

すずめばち シングルマザーで 建築家

残雪

残雪や 時のページを めくる音

奥入瀬

奥入瀬や 青葉若葉の シンフォニー

麦秋

麦秋や ひばりの子らは 無事かしら

青田

縦横に 水路めぐらす 青田かな

雨蛙

雨蛙 葉陰で憩い 時想う

雨宿り

雨蛙 雨傘わすれ 雨宿り

蝸牛

窓越しに わが家見つめる 蝸牛

赤げら

赤げらや 初夏の森へと 巣立ちけり

若竹

若竹や 節の数だけ 撓りけり

ねじり花

ねじり花 庭の片隅 そっと咲き

甲子園

負けて知る 人生のあじ 甲子園

法隆寺

鵤舞う 千代に八千代に 法隆寺

蓮の花

蓮の花 四日の命の 潔さ

立葵

父去りて 急ぐ道のべ 立葵

青ぶどう

青ぶどう 歳月かさね 赤ワイン

夏合宿

夏合宿 親子の絆 深めけり

藜(アカザ)

女房に 叱られ育つ 藜かな

風鈴

風鈴を そっと鳴らして 父母帰る

墓参り

古稀迎え 消えぬ煩悩 墓参り

ダリア

鱗粉で 化粧直しの ダリアかな

女郎蜘蛛

天空を 栖と成せり 女郎蜘蛛

白鷺

白鷺や 一心不乱の 立ち姿

芙蓉

今朝もまた 芙蓉と見紛う 妻の顔

ポカポカと 蟻も微睡む 秋の午後

コスモス

コスモスや 時の裂け目に 見るカオス

あけび

古里や 竹馬の友と あけび穫り

稲穂

留鳥の 目に映りたる 稲穂かな

赤とんぼ

赤とんぼ 妻の帽子で ひと休み

田代平

秋を背に 牛追い愉し 田代平

紅葉

紅葉を 透かして見ゆる 胸のうち

辰子姫

田沢湖や 紅葉にジェラシー 辰子姫

もみじ

蓮池や 紅葉に水面 ゆずりけり

もみじ狩り

シニア族 カメラ手に手に もみじ狩り

渋柿

渋柿や ひと皮むけて 甘くなり

青天の柿

ぶらり来て 青天の柿 ひとつもぎ

りんご

青空と 赤いりんごと 津軽ふじ

欅枯る

欅枯る 稽古帰りは 駒街道

木枯

木枯しや いのちは幹に 宿りけり

裸木

飲み会の家路 裸木に抱擁

初雪

初雪の 舞い躍りたる 新居かな

しんしんと 津軽平野に 雪が降る

真冬の奥入瀬渓流

寒月や 渓流の王 孵化近し

水仙

水仙の くちびる寒し 空き家かな

帰化白鳥

傷負ふた 友と帰化せし スワンかな

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