はじめに
八甲田山(あるいは八甲田)は十和田市の北西部に位置する20程の山々からなる火山群の総称です。南八甲田と北八甲田に分かれ、その間を国道103号線・394号線(重複道路)が通っています(図1-1)。八甲田火山群の活動は110万年前頃に始まり、南八甲田火山群の活動(約110~30万年前)、八甲田カルデラの活動(約100~40万年前)、北八甲田火山群の活動(約40万年前~現在)に区分されています。カルデラcalderaとは火山の活動によってできた大きな凹地のことであり、スペイン語で「釜」とか「鍋」という意味があります。